101カレッジが提供する、”Local Edutainment”とは?

Edutainmentとは?

皆さんはEdutainment(エデュテインメント)という言葉をご存知ですか?
これは「Education」(教育)と「Entertainment」(娯楽)を掛け合わせた造語で、遊びながら学ぶ楽しみながら学ぶ、という意味があります。

この言葉が使われはじめたのは、80年代後半から90年代。
マルチメディア教育に向けたソフトウェアの開発が進み、「学び」と「楽しさ」の融合をめざす概念として提唱されました。

今でもエデュテインメントと検索すると、
「娯楽でありながら、娯楽と関係ない分野の教育として機能するようなエンターテインメントの形式」
「楽しみながら学ぶことを目的としたマルチメディアやそのコンテンツのこと」
「レジャー施設などが教育と娯楽を組み合わせた分野」
など、メディア寄りの、レジャー色の強い説明が出てきます。

デンマークの図書館 “DOKK1”

私が「遊びながら学ぶ」で思いついたのは、デンマークのオーフス市にある図書館”DOKK1“です。
(2015年にオープンした同館は、翌年には「世界一の図書館」に選ばれています。)

館内にはいたるところに読書スペースが設けられているほか、ホール、セミナールーム、シアター、子ども向けの工作スペース、プレイグランドなどがあり、まさに遊びと学びが有機的に混ざり合っています。
2000もの主催・共催イベントを催しているほか、政治家がディベートを行うこともあり、国営ラジオの放送スタジオもあり、と図書館を越えたような図書館。
ちなみにユニークなのはそのはじまりも。創設に向けた話し合い(ワークショップ)には市民も参加し、10年もかけて「どのような図書館をつくりたいか」の絵を一緒に描きました。

本を借りる場所、という従来の概念を覆し、まさにエデュテインメント溢れる場となっています。

101カレッジ発 “Local Edutainment”

エデュテインメントがもつ「遊びながら学ぶ、楽しみながら学ぶ」という意味には大きく賛同するものの、上記の説明と101カレッジが目指すエデュテインメントにはギャップがあります。

フィールドはメディアではなくこの地域、コンテンツは娯楽ではなく(学びの要素を含んだ)遊び、師匠およびコラボレーターはこの地域の達人たち…。

たとえば、101カレッジの寮である家屋は、地元の漁師さんや農家さんを中心に改修されたものです。
3月末には、京都のDIT建築集団Teamクラプトンのリードのもと、地元の方々、子どもたち、熊本からの高校生と一緒に改修ワークショップを行いました。
近くから集めてきた石、廃材、木材、浮き玉などを素材に、自らの手で唯一無二の空間が完成。
このワークショップでは、工具の使い方はもちろん、あるものを活かすという視点、1から新しい1を生み出す発想、特別なスキルを持たなくてもできるという経験、などを得たように思います。何より、みんなでつくろう(Do It Together)は楽しいものでした。

(この動画のほかにも、改修の様子はYoutubeチャンネルにアップしていますので、ぜひご覧ください。)

エデュテインメントは、実は特別な何かではなく、暮らしの中にあるものでは?
その暮らしの原動力になるのは、豊かにするのは、まぎれもなく「楽しい」という感覚。
楽しいを掘り起こすような、加速させるような、共有できるような、そんな学びを展開できたらと思っています。

西海市亀浦にある101カレッジならではのLocal Edutainment。一緒につくりませんか?

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