漁業体験

漁業プログラムのモニター体験レポート

2020年6月6日土曜日、101カレッジの漁業プログラム体験が行われました。
本来は、101カレッジ入学後に1週間の職業体験を経て3カ月かけて行われる職業訓練を、1日の日帰りでモニターとして体験します。
その一日のレポートをお届けします。

朝、船に乗って漁協へ出発!

今回の参加者は、ALT(外国語指導助手)の先生方です。皆さんは英語を母国語とする方々で、もちろん日本の漁業体験は初めての方ばかり。
朝8時30分、田島事務所に集合します。
そこからみんなで船に乗り、西海市西彼町亀浦郷にある西彼町漁協へ向かいました。

そして9時から活動開始。今日は牡蠣の種付け体験です。

種付けとは、牡蠣の稚貝(赤ちゃん)を育てるために行う作業です。
海の中にホタテの貝殻の束が仕掛けてあり、これが牡蠣の稚貝のゆりかごになっています。
ゆりかごのホタテ貝殻を海から引き揚げます。

みんなで、たくさんのホタテの貝殻をちょっとずつずらして針金にセットしていきます。
少しずらすのは、貝殻についた牡蠣の稚貝が大きくなるスペースをあけるためです。

参加者の誰もが初めて行う作業です。
皆さんワクワクした様子で取り組み、楽しんで行うことができたようです。

参加者の様子

参加者にお話を聞いてみたら、
「ホタテ貝の上下の判別が難しかった。ぱっと見わかりづらかったけど、隙間から貝の模様を確認しました。」
とのこと。

スタッフで漁業体験指導役の入江さんとは、日本語とたくさんのボディランゲージで通じ合い、盛り上がっていましたよ。

次はオランダ村、そして田島でお昼ごはん

1時間ちょっとの種付け体験を終えて、船でオランダ村へ向かいます。
オランダ村といっても、広場やお店ではなく普段見ることのできない裏側の場所を案内してもらいました。
レアな場所に足を踏み入れ、みんな大興奮!「Wow!!」の嵐でした。(内容は非密です♪)

その後再び船に乗り込み、無人島田島へ。

参加者は2チームに分かれて作業します。
1チームは火起こし、もう1チームは竹食器作りです。

火起こしチームはメタルマッチを使って火を起こします。
メタルマッチとは、金属を強くこすり合わせることによって火を起こす道具です。
うまく行ったかな?

そして竹食器作りチームは、長い長い竹からお皿とお箸を作ります。
皆さん、竹を切るのも初めてです。
おそるおそるノコギリとナタを手にして竹と奮闘していました。

協力してお昼ごはん作り

今日のお昼ごはんは、カレーライスと焼き魚、刺身、もずくです。
カレーライスは参加者の皆さんで協力して作ります。
魚は漁師さんからいただいたとびきり新鮮なものです。
皆でうろこを取って、さばきます。


焼き魚は、竹で作った棒に指して直火焼き。

そして、完成!

カレーライスも、竹食器に盛り付けるとさらに美味しそうです。

午後はのんびり島遊び

お昼ごはんでお腹を満たしたら、午後は島遊びチームと船釣りチームに分かれて遊びの時間です。

船釣りチームは、ライフジャケットを着用して海へ。
慣れない釣りとはいえ、のんびり待つも誰も1匹も釣れず……。

そして島遊びチームは、ここまでの体験で疲れたのか横になって昼寝をします。
心地よい疲れの中で、全員熟睡。

最後はみんなでコーヒータイム。テーブルを囲んで談笑しながらコーヒーを飲みます。
参加者の一人、トリニダード・ドバゴ出身のTikiraさんのウクレレ演奏もあり、賑やかなリラックスタイムとなりました。

そして全ての体験が終了となり、17時に田島を出発しました。

参加者の皆さんからは、
「今回のモニターはとても満足のいく内容でした! とても素晴らしい体験。とても楽しみました!」
「竹食器作りや、自分たちで魚をさばいて料理したことがとても良い経験でした」
というレビューをいただきました。
皆さん、101カレッジのカリキュラム内容を通じて、体を使って自然の中で活動することの楽しさを体感できたようです。
一日お疲れ様でした!

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