ことの発端は、地域の飲み会でのこと。
今年は新型コロナウイルス感染拡大予防のため、夏祭りが中止になったことから、
村に活気がなくなるのでは…という話題に。

ここ亀浦地区の区長さん、じつは数年前から竹灯籠をやりたいという思いがあり、竹灯籠であれば3密にならないのではないかということで、今回、区長さんの呼びかけで『竹灯籠作戦』が決行されました!
点灯式は8月14日、残り期間2週間。
実行委員長を引き受けてくれたのは、101カレッジシェアハウスお隣の藤崎さん。
さっそく竹灯籠を作ろう!ということになり、101カレッジチームも参加。
亀浦地区の端から端まで飾ろうとした場合、計算したら500個以上 …
想像以上に数が多かったです。
短い期間の中で竹の伐採からはじめ、丸や花火の模様などの加工、ろうそくがいいのかライトがいいのかなどのテストを毎日繰り返し行いました。
最初は、とにかく竹を切って、穴を開ける作業に追われました。
仕事の合間にやってたので、間に合わないのではないかという声も上がりはじめ、気持ちばかりが焦り、「もうやめる」とか「燃やしてしまおうか」とか、半ばゴタゴタなったりしましたが、でもあきらめず「最後までやりましょう!」とみんなで一丸となり、休みも返上して取り組みました。

竹灯籠の作り方
竹は、西彼町内にある孟宗竹を使わせていただきました。
①竹を切る。
②インパクトドライバーで穴を開けたり、時にはジグソーで切り込みを入れたり、時にはサンダーで削る。
作業工程はこのようになりますが、なにせ数が多いため根気のいる作業となりました。
デザインは自由!
地域の大人も子供も一緒に、とにかく自由に作り、メッセージやマークなど様々なデザインの竹灯籠が出来上がりました!
また、竹灯籠の長さは竹の節によって変わるので、高さを揃えることできませんでしたが、自然そのものの成長を感じられる味のあるものとなりました。
灯(あかり)のテストは難しい!
最初は小さなろうそくでやってみましたが、思ったより暗く、
ライトを使うにも、電源の供給に問題があり断念しました。
最終的には、大きめの(仏壇用)のろうそくがちょうどいいということが判明!
ろうそくを固定するにはどうしたらいいか…
試行錯誤の結果、ろうそくが倒れないように
砂を入れて固定することになりました。
下に砂をいれる作業が、意外と大変でした。
そんな日々があっという間に過ぎ、全部出来上がったのは、点灯式の前々日。
いよいよ、当日!
8月14日の点灯式。
当日は運良く風もなかったので、きれいに火を灯すことができました。

見てください、この幻想的な光景を!
500個以上の竹灯籠に火をつけるには時間のかかる作業になりますが、地域の人たちが何もいわずに手伝ってくださって感動。何気ない心遣いに、真っ暗だった心も海沿いも、灯された竹灯籠で一気に明るくなりました。
コロナ終息祈願と大切な人へのメッセージが込められた竹灯籠、本当にみんなの想いがたくさん詰まっています。

竹灯籠作りに取り組んだ10日間、星空を眺めながら3密を避けて、
毎日繰り広げられた『作戦会議』と言う名の飲み会のこと。
夏の思い出日記の1ページに刻まれたのは言うまでもありません。
P.S.
長崎のローカル新聞「長崎新聞」にも、このイベントのことが掲載されました。
記事はこちらから
https://www.nagasaki-np.co.jp/kijis/?kijiid=667378946156348513
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